ウッドロングエコへの挑戦
暑くて作業効率が落ちてしまいそうなKIABRIデザイナーの山本です。
この秋着工予定のプロジェクトではお客様のご希望もあり、木の表面や断面から腐朽菌を入りにくくする表面処理用の水性木材防護保持剤 ”ウッドロングエコ”のカラマツ材に挑戦いたします。エイジングは通常は何年もかかって生じるものですが軒下など雨が当たらないところの差が大きくのなるのも特徴です。今回ウッドロングエコにより施工時に均一なエイジングを施すことでムラのない木の外観が作られます。通常はリボスなどの自然塗料の防腐剤ベースに使っておりますが、今回は防腐の機能ではなく腐りにくい環境(木の成分タンニンの引き出し)を作るという大きな違いがあります。
KIBARIでは正式に採用した事例がなかったので信州カラマツのサンプルを用いて実験を行なってみました。酢酸鉄により木のタンニンを反応させる作用ですが、杉・ヒノキなどタンニンが少ない木材や製材から時間が経過した古材では効果が低い可能性があります。比較的タンニンが多いカラマツを使ってみましたが、結果はいかに・・・・