お施主様インタビュー ガレージハウス
朱色のカラマツ外壁が映えるガレージが愛車のポジション。ガレージ横の土間で愛車を眺めながら晩酌を楽しむOさん邸。これはもう男のロマン!でも、家探しの当初は駅近マンションなんかも候補にあったというから 、この完成形は驚きです。
O様 僕の友人が当山さんと家を建てていて、その流れで当山さんを紹介していただきました。当山さんとお会いする前はマンションも候補にいれて探していましたが、条件に合うものとなると高額な物件ばかりで。
さらに私は車を2台所有していることもあって、マンションだと駐車場もバカにならない。建売住宅も型が決まってしまってつまらない。せっかくなら 『車を眺めながらお酒を飲む』 というコンセプトで家を建てたいと考えました。
当山 ちょうどOさんとお会いするタイミングがKIBARIを手掛け始めた頃で、「こんなコンセプトハウスがあるんです」とご紹介したところ、Oさんに「面白そうだね」と言っていただいたのがスタートになりましたね。
Oさん邸外観。KIBARIオリジナルの門柱は、夜になるとまた雰囲気のある装いに。
―――KIBARIは「自由表現ハウス」というキャッチコピーのとおり、設計プランニングを自由にできるのが特徴。Oさんはどんな部分こだわりましたか?
O様 まずはガレージ、そして土間と暖炉ですかね。
当山 これらはまさにOさん邸の象徴になっていますよね。Oさんの愛車は大きいのでガレージの幅は出し入れなども考慮して設計しましたね。
O様 そうですね、車庫入れのしやすさなども加味して数センチまでこだわりました。暖炉はペレット燃料のタイプも考えたのですが、意外と手間がかかると知りまして、最終的には暖炉型のガスストーブを取り入れました。でもこれがまた良かった!
当山 このガスストーブは小さいながらも優秀なんですよね。出力がすごい。1階と2階をつなぐ給気口を設けたので、そこをとおして家一棟全体を暖かくしてくれます。
O様 そういえば今冬はエアコンつけてないですね!
当山 薪ストーブやペレットと違って、ガスストーブはこのような住宅街でも取り入れやすくていのでいいですね。
O様 土間はこれから色々と置いて居心地良く仕上げていきたいと思っているんです。冷蔵庫とか、お気に入りの椅子とか置いて。土間でお酒を飲みながら車を愛でる時間を楽しみたいですね。
玄関を入ると広がる土間。夏は風が抜けて涼しく、冬は暖炉でぬくぬく暖かです。
―――KIBARIの土地探しは、建てたい家の資金から考える逆転の発想で行っています。Oさんの土地探しはどのようなプロセスになりましたか?
当山 Oさんは青葉区エリアに限定して土地探しを行なっていました。ここの土地は想定より予算がオーバーだったものの、条件が非常によかったこともあり(駅近且つ駅までのルートにアップダウンがないなど)、この土地ありきで資金計画を組み直しました。最終的に建物を少しコンパクトにすることにしたんですね。
O様 ここの土地は区画分譲されて5面の土地が売り出されたのですが、金額もそれぞれでそこにどんなふうに家が建つかイメージがつかずに迷いました。結局どこがいいか全体のコストバランスと建物のイメージを当山さんと相談して決めました。
当山 そうですね、土地に予算を多く使ってしまうと建物に予算がかけられなくなってしまうので、結果要望の家が建てられない。なので最初の創りたい家をイメージして建築の計画も考えながらどこの土地を買うかは慎重に進めました。
O様 最初はガレージはビルドインなんて考えていたのですが、それだと予算もオーバーしてしまうので、バルコニーの下を利用して車を収納できるように考えていただきました。車体の幅が広いので、おかげでバルコニーも広くなりました(笑)。
当山 Oさん邸のバルコニーはサッシにもこだわっています。これはKIBARIの標準ではなくオプションとなりましたが、開口部分をフルオープンに出来る折れ戸サッシを採用しました。これでリビングとバルコニーの室内外の空間が繋がり、より広さを感じられます。
O様 広がりがあって、とても気に入っています。ちなみに、このサッシを含めて1階も2階も防犯ガラスにしてもらっています。先日ガラスメーカーの友人が遊びに来た際に「すごくいいの使ってるな〜」と感心していました。安全面でも安心です。
当山 Oさんは安全面にもこだわりをお持ちでしたので、そこにも予算がちゃんと確保できる様に予算配分をしていきました。「土地を買ったら建物にかけられる予算が足りなくなった…」 とならないように、家づくり全体を見た資金計画はとても重要です。最後の納得感につながりますね。
ガレージ上のバルコニー。サッシを全開すれば、地続きになり開放感は抜群です!
―――Oさん邸の外壁は朱色と黒のコントラストが印象的です。この色合いにされたのは?
O様 この朱色のカラマツ外壁色は建築デザイナーの宮崎さんに提案してもらったんです。当初は全面木張りも考えたのですが、宮崎さんと外観のデザインを相談しながら、最終的にはガレージ部分だけ象徴的に朱色の木張りにして、それ以外は黒の吹付けというようにしました。
当山 横浜界隈のKIBARIのお客様は、全面木張りではなくOさん邸のように素材を変えてツートンを好む方が多いです。外壁の素材と色を変えることでモダンな雰囲気がでるので、街並みにも馴染みがよく落ち着いた感じになりますね。逆に湘南エリアに行けば全面木張りのお客様が多くなります。地域性によって選択が分かれるのも面白いですね。
O様 街並みに合うように外観の雰囲気を選べるのもKIBARIのいいところですよね。
当山 使用しているカラマツは経年変化も楽しんでいただけます。太陽に晒されることで色が落ち着いて馴染みが良くなってきます。
以前KIBARIで建てたブルーグレーの外壁のお宅は、経年変化で今は紫色っぽくなってきています。ヴィンテージジーンズの様にすごくいい変化の仕方をしていますね。塗装をしなおせば新築当初の色に戻せますし、木の経年変化は楽しみのひとつですね。
O様 朱色、とても気に入っています。そうそう、ウチは宅配屋さんに「赤い家です」と言っておけば迷わず見つけてくれます(笑)。
―――テレワークが主流となった今、土間にある書斎は重宝されていそうですね。
O様 設計当時はまだコロナ前でしたので、書斎では読書をしたり、たまに仕事したりなんて思い描いていましたが、今は毎日ですからね。めちゃくちゃ助かっています。
当山 書斎デスクの奥行きのサイズは細かく調整をしましたね。
O様 そうなんです。モニターを置くと作業スペースが狭くなりそうだったので、結局奥行きを10cmほど長く取ってもらいました。何を置いて、どう使いたいかを設計デザイナーの宮崎さんに伝え、使い勝手の丁度いい寸法で提案して頂いたので本当に助かりました。お陰で今はとても快適に仕事が出来ています。
当山 よかったです!
O様 今後は、早いところ土間にミニ冷蔵庫を置いて、氷とジンとソーダ水を常備しないとですね。お酒が大好きなもので、『車を眺めながら晩酌』 このスペースづくりが目下の楽しみです!
書斎兼テレワークスペース。今は、Oさんの好きな本達とパソコンが並んでいます。
*information:作品紹介ページ
KIBARI~ガレージハウス(横浜市青葉区榎が丘)
=取材後記=
Oさん邸は、玄関を入るとすぐに4.5畳の土間が広がります。その土間スペースの壁にもガレージと同じく朱色のカラマツ材が施されています。この朱色のカラマツ材が、昼と夜とで表情が変化し、空間の雰囲気をより一層演出しています。これから土間の空間づくりを楽しみたいとおっしゃっていたOさん。ジンのソーダ割り・暖炉・愛車、このワードが並ぶだけで、なんて大人な男前ハウス!うらやましい限りです。
また、Oさん邸のような、外壁の素材を木と吹き付けに変えたツートンの外観は、KIBARIの新たなモデル 『ツートンのモダンテイスト』 となって横浜界隈のお施主様に好評を得ているとのこと。KIBARIのカラマツのカラーバリエーションは12種類もあり、吹き付け外壁と掛け合わせれば、もう、組み合わせは無限大。コンセプトハウスでありながら、(標準仕様の中で)たったひとつの組み合わせができるなんて、ハウスメーカーさんで「それはオプションです」という言葉を連発された方にはビックリかもしれませんね(笑)。