お施主様インタビュー シンプルハウス
家づくりの第一歩は、住宅展示場からはじまったSさん。ハウスメーカーとKIBARIで相見積もりをしたという経験談を語ってくれました。KIBARIの家は何が良かったのか?そのポイントは、随所に散りばめられていました。
S様 我が家の家づくりのスタートは、まず毎週末のように住宅展示場に通うことからはじまりました。家づくりってハウスメーカー以外に選択肢を知らなかったもので、当たり前のように住宅展示場に行きましたが、「この中からよさそうなメーカーを選んで買うものなの?(つまんない…)」、という印象はありました。
―――誰もが一度は通る道「住宅展示場」。Sさんは、大手ハウスメーカーのプランニングも受けられたということで、いかがでしたか?
S様 住宅展示場で各社ハウスメーカーさんの話を聞き、そのうちの一社と話を進めました。
ある別の土地で具体的なプランや見積もりをいただいたのですが、なんだかしっくりきていませんでした。そんな時に今の土地を見つけて、この土地で話を進めたいなと思い、ハウスメーカーさんに土地を見てもらったんです。ところが、「お客様のご予算ではこれくらいの広さの建物になってしまいます」と提示されたのが、床面積が狭く希望とはほど遠いプランでした。どうしても本命の土地で進めたくて、そ
の土地で素敵な家を建てるにはどうしたらいいんだろう?と頭を抱えていたんです。
当山 そんな時に、私たちのことも見つけていただき、ご相談をいただきました。
Sさんが本命で考えられていた土地は、とても好条件で金額も高かったんですね。そうなると、建物にかけられる予算を考えた時、最適なのは、工務店との家づくりか、FDBが企画販売しているKIBARIなのではないかと思い、それぞれご紹介させていただきました。
S様 KIBARIいいな〜と思ったのですが、アウトドア感とか男性っぽい印象があったので、妻は反対するかな?と。でも意外にも、妻から「KIBARIの、このツートンの外観いい感じだよね」と!意見が一致してから一気にKIBARIにシフトしていきました。
当山 KIBARIは、外壁にカラマツを使用しており、そのカラーバリエーションは多彩です。組み合わせ方で様々な表情を表現できます。だから、男前な家にも、モダンな印象の家に仕上げることが出来るんです。
信州カラマツの外壁材。優れた塗装性による多彩なカラーバリエーションです。ツートン仕様ならその組み合わせは無限大です。
S様 夫婦の中では「もうKIBARIしかない!」と決めていたのですが、両親からの「相見積もりを取るべき」という助言を無視できず、やむなく、KIBARIとハウスメーカーの一社とでそれぞれプランを作っていただきました。
当山 そうでしたね、検討の最初の段階で施工担当であるバウムスタンフさんを訪れたり、実際のオーナーさんのご自宅に行ったりして、リアルなKIBARIを体感していただきました。
百聞は一見に如かずですから・・(笑)私たちの出来る全てをお伝えしてお返事を待ちました。
S様 相見積もりですから、ハウスメーカーとKIBARIと同じ条件で「玄関土間を作りたい」と伝えたのですが、ハウスメーカーからは「土間の必要性はあるのでしょうか?」と返されてしまいまして…。ご提案いただいた間取りには土間がなかったんです。自分たちのこだわりが消されてしまって、想いが通じなかったですね。当山さん、ハウスメーカーは出来ることは限られているものなのでしょうか?
当山 発想がちょっと違うのかもしれないですね。ハウスメーカーには、フルオーダーもあればセミオーダーもありますので、ご予算とプランのズレもあり、Sさんとの家づくりのパートナーとしては不一致だったのかもしれません。
S様 我が家はKIBARIで大正解でしたね。
当山 ありがとうございます。
―――Sさん邸のツートンの外壁でこだわったポイントはありますか?
S様 カラマツは、せっかく木を使うので、木そのもののナチュラルな色がいいなと考えていました。吹き付けは、ナチュラルな木の色が映える様にコントラスト色で黒という感じです。
のちのちのメンテナンスのことも考えた時、上部がモルタルだと、足場を組まなければいけないと聞いたので、1階部分に吹き付け壁、2階部分に木を貼るというようにしました。
Sさん邸外観。庭の芝生が映えるコントラスト色の外壁。
―――Sさん邸のキッチンは家中を見渡せる配置になっていて、まさに家の顔という印象。KIBARIの魅力のひとつにオーダーキッチンがありますが、こだわりポイントが詰まっていそうです!
家中を見渡せる広々としたキッチン。天板は悩み抜いた末、5㎜厚のステンレス無垢板で
S様 キッチンにはこだわりました!「家のコックピットはキッチンだ」という想いがあったので、キッチンに立った時に、家全体を見渡せるような配置になるよう設計してもらいました。庭もよく見えるので、家事をしながら子供たちを遊ばせていても安心です。
当山 キッチンのこの天板は相当悩みましたね。ご夫婦のご意見がなかなかまとまらなかった(笑)。
S様 (妻)人造大理石vs(旦那)ステンレスの戦いでした。
当山 実際にタイプ別に現物を見ていただこうと思い、キッチンのショールームでいくつもの素材見ていただきました。
その中で目に止まったのが、5㎜厚のステンレスの無垢板でした。バイブレーション加工によって光の反射がなくモダンな印象のもので、一枚板を加工してシンクまで一体成形になっているものでした。結構、いいお値段でしたがこれを気に入っていただき、天板議論は終結しました。(笑)
S様 この天板は落ち着いた印象で、そしてスポンジ置きまで一体成形で、こんなものあるんだ!と興奮しました。最終的には天板の中ではランクの高いものを選ぶことになり奮発しましたが(笑)。天板はキッチンの顔でもありますし、毎日触れるものなので、妥協しなくてよかった!と思えるものになりました。
当山 そうですね。奮発した分、Sさんの絶対にこだわりたいポイントの強弱を整理して、予算の捻出していきました。
キッチンで言えば、カップボード(食器棚)をキッチンと対のオーダーにはせず、大工さんに作ってもらう事でコストダウンをはかりました。予算をまんべんなくバラけさせるのではなく、キッチンに表れているように、強弱をつける、これが仕上がりの納得感に繋がるのだと思います。
S様 最終的には予算は増加することなく収まりましたので、チームKIBARIの皆さまには色々考えていただき、本当にありがたかったです。
当山 キッチンの使い心地はいかがですか?
S様 とてもいいです!納得いくまでこだわってよかったです。
そうそう、キッチン台とカップボードの間を広くとってもらったのもよかったです。家族全員がキッチンに立っても行き来がスムーズです。夫婦とも料理を作るのが好きなので、長く過ごす場所として、こだわって本当によかったです。
―――Sさん邸はワイドに広がる玄関土間も印象的。自由な設計プランニングができるKIBARIでSさんはどんな部分にこだわりましたか?
家のワイドめいいっぱいに広がる玄関土間。サッシを全開すれば庭との一体感が最高です!
S様 こういう玄関土間が欲しくて。出かける際、この広さが思いがけず重宝しています。家族全員が横並びに一斉に靴を履けるんです!ベビーカーも折りたたまず置けます。マンション住まいの時は、「急いで靴履いて!早く出て〜!」って慌ただしかったのが懐かしいですね。
(お子様たち 当時のパパママの慌ただしかったエピソード話で大爆笑!)
S様 他には、天井を高くしたかったので、建築デザイナーの宮崎さんと相談して、1階のダイニング部分の天井高を上げてもらいました。
当山 梁が見えてくる位置まで天井高を上げたんですね。この木は、飾りでつけたものではなく、構造上の梁が出ている状態というわけです。均等に配置されるように計算がされています。
梁をあえて剥き出しにし、天井高を確保したダイニング。
S様 あとは、階段の向きですね。当初は玄関側に降りる向きでしたが、逆にすると朝キッチンに向かって降りることで家族の顔が見えますし、成長した子供たちがちゃんとリビングを通ってから上にあがって欲しいということも考えて、向きを変えてもらいました。
当山 そうですね、当初は2階の部屋の広さを最大限確保するために、玄関側に降りる向きでの設計プランでしたが、Sさんのそういった思いが叶うよう変更したポイントですね。
―――家づくりをワンストップでサポートする “KIBARIプロデューサー”の存在はいかがでしたか?
S様 当山さんの存在は大きかったです。ハウスメーカーとは、メーカー側と施主側という立ち位置がはっきりした状態でしたが、当山さんは双方の立場にたって意見を言ってくれました。「これ絶対カッコいいですよ」とか、時には「これヘンですよ」とか、正直に伝えてくれました。
当山 常に“一緒に作っている”感覚はありますね。言われたままにつくる、というのは何か違う気がしますから、発言も正直になっていきます。
S様 当山さんが「いいですね〜」って何度も言うので、「本気で思ってます??」って聞いてみたんです。そしたら「本気で思っていますよ!」って怒られちゃいました(笑)。
当山 一緒に作っているお家って、こちらの気持ちも入り込むので、自分らしいカッコいい家に仕上がって欲しいと思いますし、それを実現するためにストレートにアドバイスします。私の考える家づくりは、お施主様と施工者という相対した立位置ではなく、同じ目標に向かっていく仲間でありチームだと思っています。結果、いい家ができれば、それはもう「いいですね〜」となりますね(笑)。
*information:作品紹介ページ
Project >
=取材後記=
Sさん邸の「シンプルハウス」というプロジェクト名のとおり、1階は全ての場所が見渡せるスッキリとしたシンプルなつくりのご自宅でした。取材の最中も、お子さんたちは少し距離を置きながら遊びスペースで遊んだり、私たちに飴を持ってきてくれたりと、いつも家族の気配を感じ、声も通わせあえる、穏やかな空間でした。
また、Sさんにお話いただいた、ハウスメーカーとKIBARIの相見積もりの経験談は、とても貴重なお話でした。相見積もりは、お互い労力も体力もいる作業ですから、実行に至る人は実はそこまで多くはないと思います。住宅展示場からはじまった家づくりも、最後はKIBARIにたどり着き、大満足の暮らしを送られているSさん。
引き渡し後の、Sさんと当山さんとのメールのやりとりの中に、「住むことが家づくりの最後の大仕事だと思っています」というSさんからのメッセージは、良い言葉だな〜と思いました。
Sさんのように、ご自身にあった納得のいく家づくりパートナーを選びたいですね。
Sさん、貴重なお話をありがとうございました!
取材 江尻・オガワ