飫肥杉の性能と魅力(宮崎視察②)
設計担当の宮﨑です。
先日の宮崎視察続編です。
製材工場を後にして、向かったのは「宮崎県木材利用技術センター」
コチラでは木材利用に係るあらゆる研究を行っています。
飫肥杉(オビスギ)の歴史や性質を研究員の方にレクチャーいただきました。
飫肥杉(オビスギ)の特徴は
樹脂を多く含んでいるために
・湿気に強く腐れにくい
・弾力性に富み、裂けにくく折れにくい
・曲げに耐え加工しやすい
・特に芯材(赤身)は白アリに侵されにくく耐久性がある
以上のような特徴あり
かつては船の材料として利用されてきたそうです。
飫肥杉材を踏んで弾力性を確かめているところ、他の材料に比べて弾力性があります
写真は白アリの食害試験状況、上から2番目が飫肥杉です。
ヒノキと同程度の食害状況でした。その他にも広いセンターの敷地では
デッキ材や杭、塗装状況の暴露試験を行っていて詳細なデーターを取っていました。
ダブルデッキ試験(デッキ材の暴露試験)
築16年程度の外壁状況
室内にはクリープ試験をはじめ様々な強度試験ができる設備が充実して構造体としての飫肥杉の性能もしっかりと確認していました。
KIBARIでは
こうした木にかかわる性能をキチンと評価できる材料を積極的に使うことで
広い意味で日本の森林が「循環型の森林」へと改善がなされる一助となりたいと考え、
国産材の利用とその材料特性に合ったデザインの提供を行っています。
長くなってしまったので続きは次回に。
KIBARIデザイナー 宮崎