屋久島の森へ その1
だいぶ前になりますが、KIBARIメンバーで屋久島へ行ってきました。
目的は屋久島地杉の森と工場の見学です。
当日はあいにくの強風。。。
鹿児島空港から向かうYS11プロペラ機は右に左にグワ~ングワン
何度かの着陸トライを試して、最後の最後のトライでどうにか着陸できました。。。
朝一番の便でしたがその後の便はすべて欠航、
なんともラッキーなことに無事到着しました。(ちょっと怖かったけど。。。)
到着後、まず向かった先は屋久島地杉の加工工場
島内では一次加工までで、製品にする二次加工は本州で行っているそうです。
まず工場内にて屋久島地杉のレクチャーをしていただきました。
◆1番の特徴は
材料の目が詰まっていて(年輪の間隔が狭い)強度が強く、割れにくい点
屋久島は一年を通して雨が多く(1か月で35日間も降ると言われている・・・)、地盤は花崗岩のため雨水を吸収する量が少なく苗の活着も悪いため(育つ杉にとっては過酷な場所のようです)杉が育つ速度が本州に比べてゆっくりと育ち
そのために目が詰まって、強度が強く割れにくい材料に成長するそうです。
◆2番目の特徴は
耐久性・対候性に優れている点
屋久島は降水量が多いことと花崗岩の地質(アルカリ性)の為、材料に含まれる油分が本州の杉に比べて多いそうです。
今一つピンとこないですが、このように丸い球に加工すると一目瞭然!
本州の杉は加工する刃に負けて毛羽立ちや欠けが生じるのですが
屋久島地杉は油分が多く粘りがあるために毛羽立ちの無い滑らかな球に仕上げっています。
この油に含まれるセスキテルペンといわれる鎮静効果のある香り成分が、本州杉の20倍も含まれているそうです。
この成分は防蟻・防ダニ効果もあるそうなので、耐久性が高いのもうなずけます。
島内にはこの屋久杉の精油を活用したアロマ製品が数多くお土産で売られていました。
見学させていただい、屋久島町新庁舎では、屋久島地杉を使って建物が建てられているのですが、室内はやはりいい匂いがしました。
工場で一通り、レクチャーをいただいてから
午後はいよいよ、地杉の森へ伐採を見学へ!(次回ブログに続く・・・)
宮﨑