経年変化についてまた語る
設計担当のヤマモトです。
古いものって味がある
なんと言えばいいのか、その過ぎた時間がたっぷり含まれた味わいとでもいいましょうか?
新しいものも確かに良いのですが、心のそこからくるいいなという感じはどうしても負けてしまう。
なんででしょうね。
街を見渡せば、街の中にある古い建物や神社も心の拠り所として存在していると思います。
小さい頃の記憶がまだそこにあるような
木の家を好きになられる方に共通することは、その感覚の共有にある気がします。
住む人と一緒に年を重ね、家に帰るたびにここの色が変わったなと思いながらドアを開ける
家族が増えて写真を撮った背後には少しづつ変化している自分の家がある。
いつもそこにありながらも、その時々の記憶が刻まれる
とても素敵なことですね。
最近は色味の変化を楽しむのカラマツ外壁材に興味を持たれる方が多くなりした。
車などと合わせて自分のカラーを少しでもアピールしたい方が増えたのかと思います。
個性を主張しつつも景観に馴染むカラマツの外壁はすごくいいと思います。
オリジナルカラーを作れることも楽しみの一つです。
木の家ってメンテナンスが大変でしょう?
って、よく聞かれますが
人間の体の方がメンテナンスがよっぽど大変
木の家に住む人の外壁は基本ノーメンテ。自邸も含めてほったらかしです。
雨の防水処理はその内側でしっかりしているので、あくまで見かけの問題なのです。
部分的に割れたり、台風とかで抜け落ちたもの以外は、ゆっくりその変化を楽しんでいます。
モルタルとかガルバリウムとかだど、施工当時の姿を維持することが最善なので経年の変色、汚れ、傷などがヤレ(劣化)としてどうしても目立ってきてしまいます。
でも人間の体と同じでノーメンテというものは時間が存在する以上ありませんが、
家の変化に合わせてゆっくり付き合う暮らし方
それこそクラシック(暮らし+シック)な家づくりにつながると思います。